瓦屋根でしたので、屋根塗装は行いませんでした。
外壁
ALCで、目地コーキングは、そこまで劣化も見られず、水漏れもないという事なので、不良部のみ、増し打ちさせていただきました。
クラック補修でUカットシーリング充填工法。
欠損部は、モルタル補修。
高圧水洗浄の後、補修箇所、パター付けをした後、微弾性フィーラーを塗った後、こだわりポイントで、艶消しのシリコン樹脂塗料を2回塗りました。基本的に塗料は、艶ありのものに、艶消し剤を入れて、艶を落とすため耐候性が落ちてしまいますが、この塗料は、元から艶消しとして開発されているため、艶消しでもシリコン本来の耐候性があります。艶消しの落ち着いた仕上がりにしたいときには、おすすめの塗料です。
白と黒の色の使い分けにより、モノトーンのシックな感じになり素晴らしいと感じました。設計は、ワークスゼロさんです。素晴らしいセンスですね。こういった工事をいろんな業者で、協力しながらできるのも、この仕事の魅力と感じております。
松本市に、また一つ素晴らしい建物が、完成しました。
内部
写真を撮り忘れてしまいましたが、カフェのカウンターに使われている木は、モンキーポットという木です。塗ることにより濡れ色になりとても木目のきれいな仕上がりになります。
最初ウレタンクリア塗装という事でしたが、自然塗料に変更させていただきました。ウレタンクリヤ塗料は、非常に強く優秀な塗料ですが、さらに強い衝撃を受けると、塗膜が割れてしまい、そこから徐々に剥げてきてしまいます。そうなると、塗り替えるときには、塗膜の全面剥離、木にしみ込んだ、汚れやシミは、なかなか落ちないうえに、木目に入り込んだウレタン樹脂は、取り切れないため、色も入らないという事になってしまいます。
店舗という、非常にハードな環境下ですので、傷もつきやすいと考えたたため、長くより良い状態を保つためにも、その様にさせて頂きました。
自然塗料のクリア、つまりオイル塗装になりますが、ウレタン樹脂塗料に比べると、塗膜が柔らかく、撥水性も弱いですが、塗り替えるときには、誰でも簡単に塗れて、ある程度の目荒らしをすれば、塗り重ねられるので、簡単にメンテナンスが可能です。また使い込むことで、表面がつるつるになり、艶も少し出てきます。素晴らしい木ですので、より一層の、愛着を持って欲しいと思いそうせて頂きました。
私も、このカフェに行くと、ついついカウンターを撫でている自分に気づきます。
塗装とは、関係ありませんが、
とてもおしゃれで、素敵なカフェです。
コーヒーにもこだわりがあり、スピーカーから流れる音も素晴らしい、その上、ソフトクリームまでおいしいお店です。
木の温かみ、漆喰壁の清潔感、各所に置かれた植物が、心を落ち着かせてくれます。
よかったら、皆様も、カスタナへ行ってみてください。